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しかし、少子高齢化や核家族化、単身世帯の増加など、現代ではその昔ながらの考え方をそのまま反映させることが難しくなっている状況にあります。
加えて、生まれ育った地元から都会など新たな土地で、新たな家庭を設けると、いずれは実家に帰って生活するということにはなりにくくなります。
そんな中で、頭に引っかかってくるのが親のこともそうですが、遠方の実家やお墓をどうするかということではないでしょうか。
遠方にある実家は使わないからと言って、そのまま空き家として放置するわけにもいきませんし、お墓に関しても遠方だからと言って、ないがしろにするわけにはいきません。これらの問題は一生私達の肩にのしかかり、そしてそのまま私達の子供にその問題は引き継がれてしまいます。
そこで、遠方の実家やお墓を一度たたみ、お墓に関しては新たなお墓をどうしていくかを考えていくことになるかと思います。ただ、これらに関しては肉体的・精神的、そして経済的にとても負担のかかる作業であることは想像に難くありません。
今回この”実家”と”お墓”のふたつの問題についてがどのように解決していけばいいか、その方法を明確化してくれるのが、今回紹介する”誰も継がない困った実家のたたみ方 家・土地・お墓”になります。
それでは、よろしくお願いします。
”誰も継がない困った実家のたたみ方”ってどんな本?
著者の方はどんな人?
本書は主に”実家”と”お墓”のパートに分かれています。
主に”実家”について担当されているのが、弁護士であり税理士である長谷川 裕雅さんで、”磯野家の相続”や、”最新版 磯野家の相続税”、”波平は「相続」で慌てない”など、相続に関する書物を多数出版されています。
また、”お墓”について担当されているのが佐々木 悦子さんです。佐々木さんは(一社)日本エンディングサポート協会理事長を務めておられ、全国各地でお墓や葬儀に関するセミナーを開催するお墓・葬儀のスペシャリストです。
”誰も継がない困った実家のたたみ方”が言いたいこと
本書では親世代が残した財産の処分にしっかりと目を向けて取り組み、それにより自分自身と家族の将来を考えることを勧めています。
世代によって考え方は異なり、”家・土地・お墓”関する価値観が異なります。私達の親の世代にとっては”家を継ぐ”ということは、当たり前のことだったりします。しかし、前述の通り、私たちの世代では、少子高齢化や、雇用形態の都合上(転勤族だったり)必ずしもそうできるとは限りません。
この様な世代間ギャップや価値観の違い、私達の世代から子供たちに相続が発生した時にも、同様の事態が発生する可能性があるということです。
私達自身や、家族、そして子供達の将来をことを考え、相続で困らないようにしっかり向き合い、落としどころを明確にする。そのために、これらの手続きについてしっかりと理解することを本書では進めています。
”誰も継がない困った実家のたたみ方”で何が学べるか
本書を読むことによって、親が亡くなった後に実家をたたむ際に、どのような手続きが必要か、そしてどんな話し合いをしたらいいのかがわかります。
それぞれの章が独立しているため、自分が欲しい知識を選んで学ぶことができ、将来現実的に動かなければならない時に辞典の様に使用することができます。
”誰も継がない困った実家のたたみ方”はどんな人におすすめか?
以上のことから、老人の取扱説明書は以下の方におすすめです。
- 実家を離れ遠方で生活する中で実家をどうするか漠然と悩んでいる方
- 相続関係で自分の家族、そして将来子供に迷惑をかけたくない方
まだまだ先のことと考える方もいるかもしれませんが、事前に少しでも知識があるとないとでは、将来具体的にこのような話が出たときのスタートが大きく違ってくるはずです。
事前の準備が重要だと思います。
本書の目次
本書の目次について一部ですが紹介します。
amazonの商品ページの”試し読み”ですべての目次の内容が確認できますので、もし興味があれば参照ください。
プロローグ
パート1 空き家・空き地にしない!
家と土地のたたみ方
エピソード1
「ある日突然訪れる、実家の危機」
◎ 家と土地のたたみ方チャート
1 不良債権化するだれも継がない不動産
2 相続手続き、いざスタート
3 ”負”動産の賢い手放し方・活かし方
パート2 無縁仏にしない!お墓のたたみ方
エピソード2
「実家を処分したあと、お墓をどうする?」
◎ お墓のたたみ方チャート
1 無縁墓にしないためにできること
2 お墓を片付ける
3 新しい墓・弔い方を選ぶ
パート3 親が生きているうちに
やっておきたいこと
エピローグ
”誰も継がない困った実家のたたみ方”ではどんなことが書かれているか
本書には実家やお墓のたたみ方についてについて幅広く記載されています。その内容は各章の冒頭に漫画でどんなことが描かれているのかを分かりやすく記載しているので、次ページからの解説を抵抗少なく読むことができます。
では、その概要についてこれから説明します。
実家とお墓のたたみかたチャートが付属しています
こちらは実家・土地のたたみ方が書かれたパート1と、お墓のたたみ方が書かれたパート2にそれぞれ付属しています。
こちらのチャートには、どのような流れでたたんでいけばいいのかがわかりやすく順序付けて書かれています。
そして、わからないと感じる項目には、どのページを参照したらいいのかが書かれています。
こちらをまず参照することにより、全体像が明らかとなり、自分がどの部分がわからないのかを明確にでき、ピンポイントにその疑問を解決することができます。
読者の疑問点に明確に回答してくれます
前述のチャートを基に自身の不安な箇所や疑問点について。それぞれ国の相続制度やその仕組みが幅広く記載されています。
それを踏まえて、どのように対応していけばいいのかという疑問に関して明確な回答をしてくれます。
親が生きているうちにやっておきたいことが端的に書かれています
パート3では、実家やお墓をたたむことを想定し、事前に親とどんなことをやっておかなければならないのかが、端的に書かれています。
20ページほどと少ないですが、それでもやるべきことがしっかりとまとめられており、はじめにどうしたらいいのかわからないという人にとっては、すぐ読めてすぐ理解できる構成になっています。
もし、親が生きているうちにやっておきたいことについて、より理解を深めたい場合は、別の記事でレビューしました”親とさよならする前に”を参照ください。
”誰も継がない困った実家のたたみ方”を読んだ後は・・・
まずは、自分の場合に当てはめてみて、実家やお墓を畳むことを想定した場合、どのような対応が必要となってくるかを整理するといいかと思います。
あとは、親でないとわからないことも数多くあるかと思いますので、こちらも本書の内容を基に親と話し合える機会を持てるといいですね。
まとめ
本書は、私達が遠くにある実家やお墓をどうするかを考えるにあたり、漠然とした不安や悩みをクリアにしてくれます。
まだまだ先の話と考えるのではなく、事前にこれらの情報を知っておくことは、今後これらの問題に向き合う際に出来ることは大きく変わっていきます。
本書は将来の自分や自身の子供を守るためのきっかけとなる良書だと思います。
少しでも遠方の実家やお墓のことが気になる方は手に取ってみて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。