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”親と上司は選べない”なんて言葉がありますが、親とそりが合う、合わないといった問題はどうしても起こりうる話で、私達子供世代は社会的に独立してしまえば、場合によっては距離を置くこともできます。
しかし、年を重ねるにつれ親は老いていきます。残念ながら親子というのは完全に縁を切ることが出来ず、将来私達は何らかの形で親と向き合うことになります。
関係が良好な家族は、意識しないでも自然に会話をし、お互いを思い、場合によっては助け合う基盤ができています。しかし、そのような家庭は決して多くはないのではないでしょうか。
今回は、遠方の親とのこれからを検討するうえで、最初に考えるべき親との”心の距離”の縮め方としてコミュニケーションの取り方について考えていきたいと思います。
この記事によって以下の点で参考になるかと考えられます。
- 親とのこれからコミュニケーションを取ることの重要性がわかる
- 親とのコミュニケーションを取るきっかけや考え方がわかる
- 管理人の事例を反面教師にすることが出来る(大それた話ではないですが 汗)
私はこれまでそりの合わない親から逃げてきました。
しかし、いつまでも逃げるわけにはいかず、私なりに向き合っています。
一緒に親とのこれからのために考えていきましょう!!
あなたは親のことをどのくらい知っていますか?
早い段階では大学進学のため、そして社会人になったり、結婚したりとライフステージが進むにつれて、私達は親元を離れることになります。
物理的な距離があり、かつこれからの自分の人生のために様々なことに目を向けるにつれ、親とのコミュニケーションが希薄になっていくことは十分に考えられます。
それ以前に、もともと親とそりが合わず、親と向き合うことなくあえて親のことを知ろうとしなかった方もいるかもしれません(私だけかもしれませんが…)。
それでは、現在あなたは親のことをどの程度知っていますか?例えば以下のようなことは理解していますでしょうか?
- 体の調子が悪くないか?
- トラブルに巻き込まれていないか?
- 現在どんな人と関わっているのか?
- 好きな食べ物は何か?
- 趣味は何か?
…などなど
実際に親元を離れると、自分の生活のことでいっぱいいっぱいになり、直近の親のことって意外と分からなかったりしますよね・・・
もし、親のことを知らないまま親が倒れてしまったら・・・
仮に親が倒れてしまったらどんなことが考えられるでしょうか。
- 親の希望する治療や介護方針がわからない
- 治療費や介護費用となる親の資産の把握や引き出しができなくなる
- 親が亡くなった後の葬儀やお墓をどうしたらいいのかわからなくなる
- 親に何かあったときに、親しくしている親の知人への連絡ができない
- 相続でもめてしまう
- 親のことを最後まで理解できず、送り出した後に後悔するかも…
…などなど
事前に親のことを理解し、事前の対策を取ることで、今後自身の親に起こりうる出来事に対し、柔軟な対応ができます。それにより、自身の家族や親族の関係も悪化させることなく、後悔なく自身の親を送り出すことが出来ます。
事前に親のことを知ることは、これらからの私達の今後にも大きく影響を与えることになるのですね。
どうやってこれからコミュニケーションを取ればいいだろうか?
まずは親子という”甘え”を捨てる
長年親子関係を続けていると、なんで理解してくれないのかと思ったりすることはありませんか?
つい相手が親だと、普段会社や近所の方を相手にするような気付かないうちに相手がどう思うかといった心づかいをしなかったりしませんか?また、親としてもひょっとしたら同じような感度でいるかもしれません。
親としては自分の子供はいつまでも子供です、ですので私達が幼いころの感覚で接していることが十分考えられます。また、私達も親だから理解してくれるという甘えがあるところがあるかもしれません。
しかし、私達は社会的に独立し、人によっては家庭を持っています。一方、親世代は子育てや仕事がひと段落し、これから自身の老後に向き合っていく時期となります。
このように、私達が子供だった頃と今では親子関係は全く異なっていることを私達は今一度認識する必要があります。
具体的には以下ような心構えで親と接する必要があるかと考えます。
- 親を取引先であると考える
- 子育てのノウハウを活かす(子供がいる場合)
ひょっとしたら、親に対しドライで上からな印象を持たれたかもしれません。しかし、社会人となった私達が既に学んでいるこれらのノウハウを活かすことは、”これからの” 親子関係の構築に有効だと思います。
親を取引先と考えるってどういうこと?
私達は社会人としての経験を積み、相手とどう接することによってお互いにとって有益な状態になれるかを知っているはずです。
このようなビジネスライクな考え方だと決して親だからと言って軽はずみな言動をすることなく、親のことを考えながら、自身にとっても有益な状況に出来るように考えて行動するはずです。
子育てのノウハウを活かすってどういうこと?
また、子育てをした経験のある方にとっては、自分の子供を伸ばし、変えていくためにどうしたらいいかを考えながら子供と接しているかと思います。
例えば、自分の子供を言うことを聞かせるために皆さんどうしていますか?例えば、いきなり一方的に怒鳴りつけたりすることはせず、子供の言い分を聞いたり、積極的に褒めて伸ばしたりするのではないのでしょうか。
親の世代は既に多くの経験をし、価値観が固定化されている場合が多いかと思います。ですので、いちいちぶつかったりすることなく、根気よく聞き、褒めてあげることで親の考え方も変わっていくことが期待できるかと思います。
親との会話を習慣づけること
では、いざ話をしましょうと切り出したとしても、親は警戒してしまうと思います。そこで、以下のステップで会話する頻度を増やすことを試してみてはいかがでしょうか?
- 季節の行事や親の記念日などをきっかけにする
- 子供や配偶者を活かす(家庭を持っている場合)
- 少しづつ電話やメール、LINEなどで定期的に連絡する習慣をつける
季節の行事や親の記念日などを会話のきっかけにする
お正月やお盆など、家族が集まり、話せる口実ができる機会には、最近身の回りで起こったことや、感じたことなどを話していきましょう。とはいっても、なかなか2020年のコロナウィルスの影響によって帰省しにくいかと思いますので、テレビ電話などで連絡が取れるといいですね。
また、両親の誕生日や結婚記念日、父の日、母の日、敬老の日など各種記念日に連絡したり、手紙を送ったりすることで、話し合うことの抵抗を少なくしていくことが大切だと思います。
子供や配偶者を会話のきっかけにする
私達の親にとって、孫の存在は特別だと思います。孫が生まれてからは日々の成長を楽しみにしているはずです。ですので、孫の日々の成長を定期的に写真で送ったりすることで自然に会話が生まれます。
また、自分の子供だと良くも悪くも遠慮がなくなりますが、自身の配偶者を挟むことで新たな会話の流れができるはずです。”昔は○○さんはどんな子でしたか?”といった発言がきっかけで会話が膨らんだりする可能性があります。
ただし、配偶者の方の性格であったり、自身の親との相性にもよるので無理強いはしない方がいいですね。
定期的に連絡する習慣をつける
上記のように様々な記念日やきっかけを基に会話することの抵抗をお互いに少なくできれば、こちらから、定期的に電話するようにできるといいですね。
定期的に連絡をすることにより、親の近況や体調に問題がないかをコンスタントに確認することが出来るようになります。
ここまでくれば、離れていても見守れる基盤ができたといってもいいと思います。
では何を話したらいいんだろうか?
私もいざ親と話しましょうとなった際に何を話していいか、どう動いていいのかわからなくなりました。そこで、手に取ったのが清水 晶子さん著の”親とさよならする前に 親が生きているうちに話しておきたい64のこと”でした。
本書には老後について親と話すにあたってのきっかけや、どう話していけばいいのか、どう行動したらいいのかが書かれています。
以下に詳しくレビューした記事を書いていますので詳しくはこちらを参照ください。
管理人の実例(読み飛ばしてもらって大丈夫ですよ)
これまで色々と書いてきましたが、具体例として私が苦手な父親と定期的に会話するようになった経緯を書いてみますね。
本記事で伝えたい内容は既に書きましたし、正直あまり面白い話ではないので、読み飛ばしてもらっても大丈夫ですよ。
管理人と父親との関係
現在、私は実家から新幹線で3時間以上かかる場所に住んでおり、父親と母親は離婚して別々に住んでいる状態です。
母親とは抵抗なく、定期的に連絡しているのですが、父親がなかなか曲者で可能であれば顔を合わせたくない状況にありました。
もともと昔ながらの”家”を大切にするような家庭で、地元に根付いた自営業を営んでいたこともあり、自分の言うこと、やることが絶対という環境でやりたい放題だったんですよね。
物心ついたときの最初の記憶が、父親と不倫相手が玄関先で祖母と口論している姿を、当時は意味も分からず見つめていたという感じですからね…
経済的には比較的恵まれていましたが、精神的にはしんどい子供時代でした。
それでも定期的に話をしようと感じたきっかけ
そんなこともあり、できるだけ”家”を出たい、離れたいという気持ちで、これから考えないといけない親や家のことを全く考えず、家業を継ぐ選択ができないよう、遠方の自身の希望する大学に無理やり進学し、そのままアルバイトで学費を貯めて大学院に更に進学・就職・家庭を持ちました。
それでも、半ば義務感でお盆に1時間だけ父親の家に滞在していたのですが、子供の頃の暴君に映っていた父親が徐々に弱っているのがわかりました。
なんだかんだで経済的に大学までの学費を出すなど、私を思ってくれていたということが、自身も親になってようやく分かってきたこともあり、少しづつでも話をしなければと思うようになりました。
それでも話しづらいことには変わりなかったのですが、前述の方法を経て、現在は月に1度は必ず、父の日や子供の成長の節目には連絡し、体調などを気にするようになりました。
定期的に話していくことで、これからに備えていきたい
これから、更に年を重ねることで、場合によっては介護や見送り、相続といった問題が出てくるかと思います。
このような事態に備え、このようなことを私の代で終わらせるために、できるだけ父親と”心の距離”を縮め、理解をし、円滑にこれらの事態に対処できるようこれからも行動していきたいと考えています。
私事で大変失礼しました。
定期的な連絡が最高の遠方からの見守りになります(まとめに代えて)
時代が変わり、遠方に離れて暮らす親子が増えるにつれ、見守るためのサービスや商品がどんどん増えていきました。しかし、最大の見守りは定期的な子供の定期的な連絡なのかと思います。
私達を育ててくれた親のため、そして、私たち自身や現在共に暮らしている配偶者や子供のために、まずは定期的に親と連絡を取ることから始めてみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました。